スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

花様年華 THE NOTES_ジョングク <22 MAY YEAR 22> *日本語訳

ジョングク <22 MAY YEAR 22> 

体がドンと浮いたと思うと、いつしか硬い地面だった。しばらくは何も感じられなかった。ただ体が耐えきれないほど重く、瞼さえ持ち上げることができなかった。唾を飲むことも、息をすることもできなかった。意識が散りゆきながら、徐々に周囲が曖昧になっていった。

 

そうするうちに、何かに驚いたように全身が断続的に揺らいだ。どこかわからない痛みと喉の渇きの中で、わからないうちに目を開けた。砂まみれのようなギザギザした視界の中に何かがちらついた。灯りだと思ったけれど、違かった。明るく、大きくて、微かだった。動くこともなく宙に浮いている。しばらく見ていると、それは徐々に確かな形を帯びてきた。月だった。

 

首が後ろに折れたのか、世界が逆さになっていた。その世界で月も逆さに浮かんでいた。息をしようと咳を試みるも、動くことがなかった。そして、寒気がやってきた。怖かった。唇を動かそうとしても何も言葉にならなかった。目を閉じてもいないのに、徐々に前が暗くなってきた。遠くなる意識の中で、誰かが言った。

 

「生きるのは死ぬことよりももっと痛みを伴うのに、

                                                            それでも 生きたい ?」