スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

180302 [Hi #ミュージック]防弾少年団J-HOPEはなぜ音楽を無料で公開したか(記事訳)

 

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防弾少年団のJ-HOPEミックステープという形式で自身初のソロ作品を披露した。J-HOPEミックステープを披露するのは、防弾少年団のメンバーとしてRM,SUGAに続く3番目だ。1年をかけて念入りに製作したと知られている今回のJ-HOPEの音源は計7トラックに達している。J-HOPEは自身のミックステープを全曲無料で聴けるようにした。国内だけではなく、海外まで爆発的な人気を博しているボーイバンドメンバーのソロアルバムにもかかわらず、商業的な意図を徹底的に排除したのである。

▼ミュージシャンの謙遜と真正性

J−HOPE防弾少年団でデビューし、6年目の歌手として全世界で最も重要な舞台に絶えず上がっているところだ。しかし、自身の音楽的なアイデンティティを表現したのは今回が初めてで、ソロミュージシャンとしては完全に新人だという姿勢を示している。J-HOPEミックステープは、「まだ最終的に完成された作品ではない」という前提を持っている。billboardアワード、AMAsのステージにあがる世界トップクラスのボーイバンドのメンバーではあるが、今回のミックステープは低姿勢に謙虚な態度で大衆の冷静な検証を待つという意味だ。実際公開されたJ-HOPEの音源クオリティはミックステープと呼ぶには勿体ないくらいだ。既存のよく知られたビートとトラックを使用するという簡単な方法をとることもなく、録音とサウンドも卓越している。

このような凝った音源の無料配布という方式は、音楽に対してのJ-HOPEの真正性を証明する。ミックステープという形でのソロアルバム発表は、チームが有名になった後で認知度と話題性を土台にソロアルバムを企画して商業的な利益を得る業界の慣行に逆らうのだ。実際、一枚のアルバムを100万枚以上売りさばく防弾少年団のスケールを考慮した際、無料公開という方式はビジネスの常識から完全に外れている。単にアルバム販売量だけではなく、正規ソロアルバムを発売したときに期待できるソロ公演、各種MD商品企画などを考えると、商業的な目的を排除しよう、という意図が明確に見えてくる。あえてそこまでする必要があるのか、と問いたい気分になるぐらいだ。それほどまでに徹底に「お金より音楽」と言いたいのだ。

▼探して聴く音楽の価値

J-HOPEミックステープをSound Cloud,Google,Mediafire,Dropbox,DatPiffなどを通じて発表した。このような無料配布方式はアクセス性がやや劣る。逆説的には無料配布音源であるからして「探して聴かなければ」いけないということだ。オンライン音源とストリーミングの時代に入り、音楽の消費方式は過去と比較して極めて受動的になった。各音源サイトのおすすめシステムとランキングの順位が新しい音楽を選ぶ方法となって久しく、CDショップの前で好きで並んで好きなミュージシャンのアルバム購入を待つというのは珍しい風景となり、ただ象徴的なことになってしまった。モバイル機器を介して簡単に音楽に接することができるという利点と引き換えに、音楽を軽く消費して簡単に忘れるようになったのだ。デバイス環境の変化に伴う当然であり自然な現象ではあるが、音楽を作る人々にとっては違う。過去も現在も変わらず精魂をこめて作る作品が、どのような姿勢で消費されるか、リスナーたちにどんな価値を認識されるかは創作者の立場からは雲泥の差なのだ。リスナーの立場としても同じだ。自分が待って探して見つけた音楽と、どこからか流れてきた音楽の意味は全く異なって残る。聴く楽しみ、音楽が与える感動、音楽と共に記録される思い出は言うまでもない。

▼所属会社ビッグヒットの信頼

冷静に言えば、アーティストがお金にもならない音楽を作ることを所属会社が喜ぶはずはない。特に国内外で殺人的なスケジュールを消化している防弾少年団のメンバーが収益のない個人活動に時間と努力を投じることはチームの活動に影響を与えるという点で憂慮されもする。たとえ本人が曲の製作から録音、ミックス、マスタリングまで全ての作業を全部主導して進行すると言っても同じだ。もちろん長期的に見ればアーティストの成長はさらに大きな付加価値を期待できるようにする肯定的な投資が明らかだ。しかし、所属アーティストの潜在能力がその時に見つかるのか、あるいはいつその価値を金銭的に回収できるほどに成長するかは断言できない心境なのだ。J-HOPEミックステープについて所属会社の容認が合理的な投資の方法として見ることができるかは疑問だ。

それにもかかわらず、ビッグヒットはJ-HOPEだけではなくメンバーたちのミックステープの製作について正規アルバムにも劣らないサポートを惜しまない。ビッグヒットはミックステープのタイトル曲である「Daydream」のMVを製作した。Vライブを通じたミックステープのリリースプロモーションも進行した。所属歌手に対しての愛情と全面的信頼がなければ進行しにくいことである。理由はシンプルだ。前述したように、アーティストの成長が目的であるからである。それがたとえ金銭的な利益として戻らなくても、J-HOPEがソロミュージシャンとして堂々と世界に立つことができることで十分だという姿勢だ。私たちの大衆文化が単に金銭的利益を生み出すために組まれたアルゴリズムとしてのみ作用しているのではないという証拠であり、どんな方式で新しいアーティストが生まれるかを見せてくれる部分なのだ。