スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

WINGS TOUR FINAL:オープニングVCR全文訳


はじまりは、夢だった。
何も知らずただ、ダンスが好きだった。歌が好きだった。
つたない動き、おどおどした声でも
ずっと踊って、歌っていたかった。

そこで道がはじまった。
何処へ向かっているのか
何を探しているのかも分からないまま

そこが道だということも分からないまま
やみくもに歩いた。

7人だから、疲れなかった。
誰も止まりはしなかった。

そして、デビューの日がやってきた。
陽が昇り 扉は開かれ 光が降りそそいだ。

初めての舞台、初めての歓声、初めての出逢い。
そのすべての初めての瞬間たち。
遠く波の音を聞いたような気がした。
海に来たんだと、思った。

暗闇は、光が陰る前に訪れ始めた。
歓声が終わる前に、非難が集まってきた。
一生懸命にやるだけでは、何も叶えられないようだった。
夢、情熱、努力には何の力も無いように思えた。
波の音は、勘違いだったようだった。
僕達がたどり着いた場所は、
無関心や無視、冷笑の砂漠だった。
砂漠の夜で、夢を見ることはできなかった。

道は、終わった。

だけど
僕達は倒れ、壊れて、座りこんでも諦めはしなかった。
デビューは、到着ではなく出発だった。
最も美しい日々は、まだ始まってはいなかった。

もう一度、立ち上がった。

道は、変わらずそこにあった。
その道の上に、何でもなかった7人の少年の夢が
僕達を待っていた。

いつしか僕たちは走り出していた。

今、僕達の前には
一度も夢見ることもできなかった夢が置かれている。
誰も踏むことができなかった道、
誰も経験したことのない絶望がある。

海にたどり着くには、砂漠を渡らなければいけないこと、
また別の砂漠を探し、僕達は再び歩いていく。

共に、前進する。