スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

171025 Rap monster "UK DAZED" インタビュー記事訳

>リリースに際して、君は「Love yourself- Her-」を主に音楽的面でターニングポイントだとし、BTSの「第二章」としたけど、他にこう言った理由はあるの?

RM:花様年華のコンセプトは、何もない底から始まった僕たちの第1章でした。でも今回の「Love Youeself」で僕らはもう少し明るいもの、人生のリアルな部分について語り始めました。職業的にも、僕らはビルボードやUKチャートにも載ることができたし、公演場も大きくなりました。だから、内面的にも、外面的にもこれはBTSのターニングポイントなんです。僕らは今、新たな銀河に踏み入れたところだと言いたいです。新しい殻を得たカニみたいに。

 

>隠しトラック「Skit:ためらいと恐れ」それに「海」はどうして同じアルバムに入れる重要性があったの?

RM:隠しトラックをいれるのは、もう少しディテールを加えたいときですよね。「Skit」は、「海」を説明するのに必要でした。お互いに共鳴している曲だと思います。僕は実際、そういう恐れや幸せ、海と砂漠について最初のアルバム(2 Cool 4 Skool)の隠しトラック、「Skit:スタートラインで」と「引っ越し」で語りました。4年が過ぎ、僕はそれらとどう向き合ってきたのか、僕らの内面にある海と砂漠がなんだったのか、未来が何なのかを語っています。

 

>君が自分を愛するため、受け入れなければいけなかったことは?

RM:うーん、僕は誰もかれもが僕を愛することはできないということを受け入れなければいけませんでした。なぜなら、愛があればそこに憎しみがあり、光があれば闇があるから。でもアーティストとして、僕を憎む人間がたくさんいるということを受け入れることは本当に大変でした。その一方で、僕を愛してくれる人もたくさんいます。誰もが通る道ですよね。

 

>「もう大丈夫だ、受け入れられた」と思えたときのことを思い出せる?

RM: 実はまだその途中の過程です(笑)僕はまだそこから抜け出せた感じもないけど、でもだんだん慣れてきた。僕はサーファーのようで、初めはもがいてボードから落ちていたのが、だんだん大きな波にも立ち上がっていけるようになるんです(笑)

 

>アルバムを通しての、定めと運命というテーマについて。決められた道というものを信じている?

RM:ニーチェ…彼の最も有名な言葉のひとつに「運命愛」または、「己が運命を愛せ」があります。韓国で生まれた僕と、あなたーオーストラリアで生まれたテイラー。僕らが同じ人生を歩むことができないということは、変えられませんよね。「運命愛」は全てを運命任せにするということではなく、まず僕らが変えられないものたちを受け入れようと言っていると思います。運命、そして僕らの環境を愛し、そのうえで運命と向き合い方向転換をしていく。僕らは生まれた時にある程度定められた道のうえにいるけれど、でも何かは変えていくことができると信じています。だから、僕は自分の信念(faith)は信じているけど、自分の運命(fate)はまだ信じられていないんです(笑)

 

>今回のアルバムで大きな成功を経験し、君の制作活動にどんな影響をもたらしたの?「曲を書いて、どうなるか見守ろう」というタイプ?もしくは「素晴らしい曲を書かなければいけない」と考えるタイプ?

RM:実際、プレッシャーがないとは言えません。僕にとってはとてつもないことが起きているし、BTSをとりまく全てがすごい速さで動き、半年で10曲も作ったりするようです。時々はもう沢山だと感じるときもあります、でも僕はいつも2007年を振り返って思い出すんです。僕がこの仕事を始めたのは、何かを伝えたかったから。音楽にして広めたかったメッセージが僕の中にあったから。だからスタジオにいるときは、僕は慎重になるよう努めます。深く物事を考え、僕が本当に伝えたいことが何かを考えるようにしているんです。

 

>誰かがノックして「まだ終わらないのか」「俺の曲はできたか」と言わないかぎりはね?

RM:(笑)そうですね、だから人は「デッドライン」って言うんでしょう。本当に死んだような気分になるから。

 

>Mic Dropは歌もパフォーマンスも、古典的なBTSだった。「トロフィーで鞄がパンパンだ」「アンチたちはもう諦めた」「俺の成功はすでに黄金色」「お前は慌てて逃げていく」BTSはいつも自分たちを武装してきたけど、この曲が君たちの新たな章に必要不可欠だった理由は?

RM:バンPDはこのトラックで僕らに「怒り」や「痛み」を引き出させようとしました。でも僕のなかにもはや怒りも嫉妬心なかったので難しかったです。僕は今満たされているんですよ(笑)僕は毎日本当にたくさんの奇跡を起こしてくれるファンたちを愛しているから、ヘイター(アンチ)のための時間なんてないんです。たぶん、HerがBTSのターニングポイントだというのもこれで、Mic Dropで「俺たちはマイクを投げ、そして第1章は終わりだ」と言っています。本当に楽しいですよ。

 

>パフォーマンスのエンディングのたびに、一体SUGAはいくつのマイクを投げて壊したの?

RM:(笑)いや、そんないいマイクじゃないですよ。30ドルぐらいの安いカラオケ用をマーケットで買ってるんです。

 

>君はいま明らかに人生を楽しんでいる、でもアルバムにはまだ暗い感情も潜んでいるね。次の作品ではそういうものをもっと見られるのかな?

RM:そういう感情はまだ僕のなかにはあって、無くなってはいないけれど以前とは違う形になっています。僕は「愛」が幸せと賞賛と光だけで出来ているとは思いません。「愛」には傷があり、僕らの中にある少しの憎しみと少しの汚い部分を含んでいるんです。

 

>そして誰もが、全てがうまくいっているときでも毎日常に100%幸せでいられるわけではないね

RM: 僕たちは暗い感情を持っているし、時に僕らの作った記録や記事を見て人々が「君は韓国を代表している、韓国を有名にしているよ!」ということを重荷に感じることもあります。僕らはその声に感謝しつつも、でも僕はまだまだこの小さなスタジオにいて、歌詞を書いている。それが僕のしている全てなんだと。僕はまだ向き合おうと努力している途中なんです。

 

BTS以外では、何が君を幸せにするの?

RM:この質問はありがたいですね、多くの人がする質問じゃないんです!(長い間を挟み)…僕は運転免許がないので、自転車でハンガン沿いを走ります。そうしてるときは、誰も僕のことなんて気にしていないのがすごく良いんです。自由を感じて。それと、フィギュアを集めるのも好きだし、深夜映画を見るのも好きです。一人で、一番良い座席で見られますから。

 

>帽子やサングラス、マスクとかをして気づかれないようにするの?

RM:マスクはつけないですよ。帽子だけです。僕の髪の毛は派手で目立つので(笑)

 

>批評家たちはインターネット上でBTSグラミー賞にノミネートされる可能性についても議論をしていたね。今年は起こらなかったけれど、でも来年は…もしかするかもしれない。どう思う?

RM:僕も人々がその話をしていると聞きましたが、考えないようにしました。もし期待をし始めたら、がっかりしますから。グラミー賞は本当にレベルが違うし、僕らにとっては完全に別世界です!

 

>もし賞をとったら、ウォータープルーフのメイクをしないといけないね。

RM:もちろん。みんなが泣くと思いますよ。ウォータープルーフのスーツを用意しないといけないかも。

 

>頭からつま先までプラスチックの服にしないと。

RM:(笑)そうですね、宇宙服みたいなものを着るべきかもしれない。

 

>韓国で壮絶なスケジュールをこなしながら、日本で8万人のファンと2つのコンサートをして、何が一番大変だった?誰が君を平常でいさせてくれたの?

RM:睡眠ですね。眠らないと人間は別の人格になってしまいます(笑)文化的に韓国人は忙しさに慣れていますが、でもそれでも大変でした。慣れたけど、慣れることはできないんです。J-HOPEはいつも僕らを元気づけてくれて、本当に感謝しています。実際、僕は彼をグループの新リーダーと呼びたいです。

 

>長い間一緒にいるなかで、BTSのなかで誰が未だに君を驚かせる?

RM: Vです。彼の言葉はクレイジーで、彼の英語もクレイジーです。彼はいつも新たな言葉や新たな文法を生み出して僕を驚かせる。彼は英語も得意だと思いますよ。誰にでも話しかけて信頼を得る、勇気があるんです。

 

>新しい言語を学ぶときには、ミスを恐れちゃいけないっていうからね。

RM:(ため息)僕は常にミスを恐れてしまいます。きっと生まれつきですね。

 

BTSがアルバムをリリースする前に何をしているのか気になるんだ。儀式みたいなものがあるの?

RM:僕らはリビングルームにある待って、少し飲みながらどうやってこのスケジュールを乗り切るか、どう過ごしているか話したりします。何でもないことですが、気分を変えてくれるんです。僕らを走らせ続け、心構えを保たせてくれます。僕らは悲しく貧しかったときのことをいつも思い出しますから(笑)人気というものは、泡です。登るのは本当に難しく下るのは速い、山なんです。

 

>OK、最後に…君はハイタッチや握手をちょっと失敗することにかけてはキングだね。

参考:ラップモンスターの握手失敗まとめ

https://www.youtube.com/watch?v=klgSNMk-FsQ

 

RM:(笑)ヨーロッパとアメリカのファンたちは本当にそれを言うんですよ!でもそういうモーメントを愛してくれてますよね。文化的なものでしょうか。どうしてかわからないけど、僕の握手やハイタッチに誰も気づかないんですよ。僕の手は大きいし、身長も6フィートぐらいはあってみんな僕を認識できるはずなのに。すごく寂しいんですよ(笑)

 

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