スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

171122 米デビュー '防弾少年団' 単独インタビュー「他のアイドルグループと自分たちとの違い」

 

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◆もっともアメリカらしい授賞式ステージで、米デビュー…"ショーの一つの軸として尊重された"

―AMAsの舞台に立ってみて、どんな気分ですか?

RM:まだよく実感がわきませんね(笑)


―模範生のような解答ですね(笑)AMAsはグラミーやビルボードと共に三大授賞式ですが、その中でも最もアメリカ的な授賞式として挙げられます。そこに韓国歌手が招待されたということが素晴らしいことですよ。「実感がわかない」という以上の感慨があるのではないですか?

JH:AMAsは動画で見ていただけだった授賞式ですから、そこへ直接行ってステージを披露して、特別多くのファンの方々が来て応援してくださり、本当に新しい経験をしたと思います。光栄でしたし、もしまた機会があれば来年もまたAMAsに来て、良いステージを見せられたらとても良いことじゃないかと思います。ファンの皆さんに感謝しています。

RM:仰っていただいた通り、最もアメリカらしい授賞式がAMAsですよね。グラミーやビルボードにも劣らない権威を持っていると思います。そのような授賞式に僕らを、アジアから来たちょっとよくわからない奴らとして紹介するのではなく、ショーのひとつの軸として尊重してくれて、良い待遇をしていただいたということを本当に強く感じました。ステージの順序も、17チーム中、16番目でした。(授賞式で生涯功労賞を受賞した)ダイアナロスさんのひとつ前に、僕らのステージを割り当てたこともそうですし、アメリカではとても人気があるチェインスモーカーズが僕たちをプレゼンティングしてくれたこともそうですし。さまざまな面で「まぁ一回来てやってみなよ」というのではなく、僕らのことをよく理解して尊重してくれて、長い間僕らのために準備をしてくれたんだと感じました。


◆6か月でTwitterフォロワー数が2倍に増加…1000万人突破

彼らの対話中、最も印象的だったのはファンを呼ぶ際に必ず「ファンの方々」と言っていたところだ。ファン無しでは生きられないアイドルグループの表現方法のようだ。

―今年の5月にビルボードアワードで受賞してからAMAsまでの間に、急激にポジションがあがっているといる感じがします。自分自身では、この速度を実感していますか?

JN:昨年、韓国の年末授賞式で初めて大賞をいただきました。メンバーみんなで抱き合って涙を流してから1年も経っていません。その間にビルボードミュージックアワードで賞をいただき、AMAsでステージを披露することにまでなりました。僕たちも本当に体感できないほどのスピードでここへ来たようで、本当に不思議な気分です。デビューして4年になりましたが、本当にたくさんのことがありました。そのすべてが1年も経たないうちにふっと過ぎていきました。

RM:ソーシャルメディアの中で、僕たちの誇りであり主力となっているのは、Twitterです。Twitterは僕たちにとって最も書くのが楽です。そのTwitterでフォロワー数が6か月前は500万人でした。今は1000万人へと上がりました。(防弾少年団Twitterアカウントフォロワーは21日現在、約1030万人で韓国のアカウントとしては最も多い)
僕たちがソーシャルメディアを5年間綴ってきましたが、瞬く間にその数が2倍に増えたんです。6か月も経たない間に。さらに「ビルボードHot100」は世界のアーティストの誰もが夢に見るチャートです。アメリカデビューをAMAsでするということ自体も僕らが実感できないほどに光栄でスペシャルなことだと思います。本当に100%、ファンの方々の力だと考えています。僕らもこんなファンダムは初めて見ました(笑)


防弾少年団の特徴のひとつとしていわゆる「学校3部作」そして「青春2部作」と呼ばれる、いわば一つのテーマを持ってそれを中心に繋がるシリーズ形式で音楽を作るという点がありますね。その過程で、防弾少年団のメンバーたちが一人の人間として成長していく過程がそのままコンテンツ化していきました。防弾少年団の成長史が、まさに防弾少年団のコンテンツという訳です。このような成長ヒストリーが、本人たちの居間の人生とどのように一致していると考えますか?


SG:僕らの音楽の歌詞が100%、僕らの経験だと言うことはできません。それでも僕らの経験がふんだんに溶き混ぜられた歌詞ということは言えます。「Jump」みたいな曲をとてもたくさん発表しましたが(笑) そうやって曲をたくさん出すことも結局は僕らの世代、年代の「現在」の話をしようと努力していたんだと思います。

RM:僕らのデビュー曲が「No More Dream」という歌ですが。この曲を聞いてみると何度も繰り返されているフレーズが「おい、お前の夢は何だ?」という歌詞です。その当時、僕の友達たちは20歳近くでした。高校生もいたし、大学生になったばかりのヒョンもいて。でも夢がない友達たちのことが理解できなかった。その友達たちがなぜ彷徨っているのかに対して怒りがあった気持ちを、そのまま歌詞にしたんです。そのように、僕らの歌詞が今仲間たちや10代の子たちの人生とかみ合う点があるから、彼らが深く共感してくれるんだと思っています。
「Danger」という曲を出したときには「僕らがこれ以上ダメだったらまずいという状態」だったと思います。「I NEED YOU」という歌ではファンをたくさん獲得できました。自分の歌のタイトルに沿っていくんですね(笑)

 

―ファンたちはまさに字面通り「全世界」に広がっています。韓国以外の国で、特に情熱的なのはどこの国ですか?


SG:ブラジル!昨日のAMAsの観客のエネルギーのほぼ10倍になると思います。公演が始まると地面が揺れるぐらいです。初めから終わりまですべての歌を一緒に歌います。ブラジルのファンを見たとき本当に衝撃でした。本当にすごいです。

RM:サンバやフェスティバル、熱気、こういうものが本当に合いますよね。僕らが公演をしていても100人ぐらいがいっぺんにフラッシュモブ(大人数パフォーマンス)してしまうんです。観客の熱気に飲み込まれてしまうようだと思うぐらいです。

V:ブラジルのファンの方々は舞台を披露しているようにダンスを踊ります。舞台から観客席を見ていると本当に不思議だし、ジーンと来るものがあります。

JN:まるでフェスティバルを見ている気分ですよ(笑)


◆直接作詞作曲をするアイドルの悩みは?

―メンバーたちが直接音楽を製作するアイドルでもある。音楽を作るときに、どんな点を最も強く念頭においていますか?トレンド?サウンド?歌詞?

SG:その中のどれも手放せませんが、すべてを同時に悩んでいる、と言うのが正しいです。トレンドとメッセージ、サウンド、すべて言うまでもなく重要です。僕らは曲を作るときにプロデューサーたちにぴったりと張り付いています。制作作業もたくさんします。アルバムを作るときには、スケジュールをほとんどオフにして作業だけをしています。事務所でもどうすることもできない重要なスケジュールだけはこなしながら、作業できるように配慮してくれます。なので一生懸命、作業に集中するしかないですね(笑)

RM:タイトル曲は20~30人ずつ集まって作る必要があります。歌のパート分配もありますし、トレンディかどうかも考え、パフォーマンスできる曲なのか、それに曲のアイデンティティも考えなければいけません。会社はその重要性を理解し、楽曲制作に集中させてくれているんじゃないかと思います。


―自分たちの成功の理由はなんだと思いますか?


JH:基本的な要素がある、ということだと思います。音楽だということもできますし、パフォーマンスもあります。音楽を聴く、そして見る人々が、熱狂し得るものがあります。最も重要なのは僕らを信じてついてきてくださるファンの方々のおかげでここまで来れたのではないかと思います。ファンの方々の力が強かったので、このような授賞式にも来れたようです。AMAsに来て、アメリカに来てショーに出ても。会場に行ってみても、ファンの方々は本当に熱狂してくださるんです。ファンの方々の影響力が、成功の大きな部分を担っていると思います。

RM:僕らがファンをどうやって集めたのかについては気になるところもあります。防弾少年団は、総合ギフトセットのようなものだと思っています。音楽・パフォーマンス・衣装・ミュージックビデオ・ソーシャルメディアコンテンツ…すべてがあります。音楽の内にこめた本心が集まって、その中へと入っていけるいくつかの入り口を作っておいているんです。ファンの方々が入ってこれる入り口を。パフォーマンスで入ってきてもいいし、音楽が好きで入ってきてくださる方もいて、総合的なコンテンツを作るようになったと思います。

SG:アイドルはチームの調和が最もコアな部分だと思います。チームがうまく行けば、本人もうまく行く。7人全員がその考えを持つことは簡単ではないですが、その考えを持って行くということが僕たちの力のようです。


RM:ソーシャルメディアも個人アカウントを作って書きたいと思ったことも多かったです。それでも全員の共有アカウントで書いたほうがシナジーが大きいことを知っていましたから。

JH:そのおかげで、ビルボードに行ってそのことで賞をもらいましたしね。(笑)


ソーシャルメディア活用が成功の秘訣―個人アカウントは無い。

ソーシャルメディアを積極活用していることも、成功の要因のひとつだと挙げられます。本人たちが初めて「BANTANBOMB」のような映像コンテンツを作ったときにどう考えたのか気になります。

JN:BANTAN BOMBは普段僕らが生活している姿を撮ってそのままアップするものです。撮るときは日常的なジョークも言ったりして、そのままアップします。念入りに手をかけて録って週に一回アップするのは大変ですよね。それで僕らはいつも楽屋でしている悪ふざけや些細なことをたくさんアップしました。しかし普段の僕らの日常を見せるという意味で、ファンの方々が愛してくださったようです。


SG:昔はソーシャルメディアがそんなに好きじゃなかったです。ソーシャルメディアを始めた時、得もあるけどリスキーな部分も多いんじゃないかと心配してました。でもやりながら感じたことは、自然な姿を見せることが重要なんだな、ってことです。かっこよくて可愛くて、見栄えのいい姿はTVなどでいくらでも見ることができますが、ファンの方々はそれ以外の姿がもっと気になっているんだと思います。BANTAN BOMBは僕らの日常的に密着して舞台の裏での姿を見せるものです。僕らはソーシャルメディアも友達です。ただ仕事のように一定のパターンでアップするのではなく、気が向くままに。アップする周期も速くて。だから僕らのSNSを好きになってくださってるんじゃないかと思います。

JM:僕たちがソーシャルメディアをたくさん利用するという話がよくありますが、実際1つのアカウントを7人みんなで使ってるからそう見えるのかもしれませんよね(笑) みんなで一緒に使うことのメリットでしょうか。もっと頻繁に使うようになりました。

SG:一つのアカウントを使うとひとつのチームだという姿をたくさん見せられるし。(笑)


RM:最近はみんなそうしてるみたいですよ。ソーシャルメディアも形式的にするのではなく自分たちがアップしたい写真や動画、音楽を「俺たちがアップしたくてしてるんだ」という感覚で与えることがより自然なのだと思います。

 

V:デビューしてからアップしたツイートが1万を超えたんです。今まで発表した曲は100曲を超えて。そんな曲たちの積み重ねを見ていると、今考えたら歌やメロディーに後悔することも多いです。恥ずかしくて。それでも当時は本気で出した曲たちだから、自分なりに格好いいと思ってます。


ソーシャルメディアで本人たちのプライベートまで公開することに負担はないですか?

JK:そんなことは考えたことありません。

SG:出さないほうが良いよなってものがあればお互い話し合って出しませんから(笑)

RM:僕の場合は、そういう負担があるといえばあります。とても無防備な状態で出てしまうんじゃないかって心配が(笑)

SG:ファンたちはそういう無防備な姿も好きみたいだけど(笑)


―個人アカウントはないんですか?チームのアカウント以外は公開されてないようですが。

SG:ありません。ひとつのアカウントをただみんなで共有して使います。


◆大変だと有名な群舞「大変じゃない曲は無いと思います」

―アイドルの中でも特に大変なカル群舞が有名ですね。自分たちで一番難易度が高かったダンスはどれですか?

RM:Dangerです。僕はダンスを踊らないパートが多いので正直よくわかりませんが(笑)

V:全部大変ですよ。昔から毎回、出るたびに歴代級だと…(笑)
JH:一つだけ選ぶとしたら、血汗涙…まだコンサートでこの曲を踊ると体力の消耗が激しいです。動きもとても難易度が高くて。

JM:メンバーそれぞれ違うんじゃないかなと思います。僕はMIC Dropが本当に大変でした。歌いながら踊らなければいけないパートが多くて。個人差があると思います。

V:We Are Bulletproof pt2も追加します(笑) というか大変じゃない曲がほとんどないような気がしますね(笑)


―メンバーたちが作詞作曲に参加する比重も増えて、曲に対する悩みも大きいかと思います。


RM:歌詞を書くときも本当にたくさん悩みます。新聞も見て、本も読みながら社会現象についてたくさん勉強します。また、歌詞を書いたら女性学の教授のような客観的に見ていただける周りの専門家たちにチェックをしてもらいます。

―学校暴力を根絶しよう、というユニセフのキャンペーンもそういった文脈から始まったんですか?

RM:僕らなりの音楽のベクトルがあります。暴力という問題が若い子たちにとって最も密接なものではないかと思いました。キャンペーンのタイトルは「LOVE MYSELF」です。個人的にこの言葉が社会で喚起されるということだけでも意味があると思います。自分自身を愛するということで、暴力を根絶することができるひとつめのステップになるんじゃないかと思います。

SG:キャンペーンを始めて僕らがそういう話をするのは、僕らの影響力が大きくなればなるほど、それを良い方向に使いたいということです。良いキャンペーンだと思っていますし、そういう方向に向かっていくんじゃないかと思います。メンバー満場一致でこのキャンペーンをやろう、と決めました。


―アイドル歌手のなかでは、社会問題について関心がすごく強いようです。新聞もよく読むと聞きました。そういったことが音楽活動の助けになるのですか?

SG:ファンの方々もやはりこの社会に生きながら起こっている事について話をするのに、僕らが知らなかったらダメですよね。

RM:とにかくデビュー時から持っているアイデンティティが、音楽で僕らの話を伝えるというものです。僕らと近い世代の話を。そんな話をしながら彼らを取り巻く社会現象を知らないということはできません。社会現象全般について知らなければ、そういった内容を盛り込んだ歌詞を書くこともできませんから。

 

―アイドルとして生きながら得たものと失ったものがあるとしたら?

SG:得たものは、同年代の人たちが簡単には得られない経験たち。失ったものは平凡。他の人々にとって平凡なことが僕らにとっては見慣れない特別なものになってしまったと思います。たくさん悩んだし、心配もありましたが。良い悪いという問題ではないと思います。

 

JN:たくさんのファンの方々の愛を得て、友達を失いました。忙しくなりましたから。

 

◆地面から這い上がった僕らの話が、僕らの音楽そのもの

―ほかの韓国のアイドルグループと自分たちとの違いがあるとしたらなんだと思いますか?


SG:僕らは僕らのステージに自尊心があります。本当にたくさんの人が僕らのステージを見てくれたらいいと思うほどにステージを愛し、ステージに対して強い自信があります。僕らが長年積み重ねてきたヒストリーと、その確実さという点で違いがあるのではないかと思います。僕らのようなポジションで来たグループは居ないんじゃないでしょうか。

RM:叙事詩と共存だと思います。叙事詩僕らの音楽と世界観に溶け込んでいます。僕らだけが話した青春と学校の物語。それなりの青春、学校や、花様年華のような瞬間たち。僕らの同年代の物語を音楽で伝えているんです。このような叙事詩やストーリーが僕らの音楽にはあります。そして「僕らは地面からここまで這い上がってきた」ということを音楽で聴かせる。そこにファンたちも誇りがあり、僕らもそうです。
共存は、僕らが叙事詩を綴る背景です。メンバーの誰もひとりでSNSアカウントを作らないところからが始まりです。ソロでやると出ていくこともできますし、メンバーそれぞれ得意なことも違います。それでも僕らは一人一人が確実にどの方向に飛翔すべきか分かっていると思います。スケジュールをすっぽかしたり、練習をしないということは一度もありません。僕らが防弾少年団というチームのブランドひとつのために一緒にやってきたからこそ、ここまで来れたんです。

SG:みんな一緒に行くんです。僕らのチームには「俺がハードキャリーになる(ひとりでチームを率いていく)」という考えを持つメンバーはいません。"防弾少年団"が重要であり、それそのものだけを考えています。

RM:僕はダンスの実力が少し劣っていますが、それでもダンスを一生懸命やる意味は、僕がうまく行くようにではなく、チームの描く図の助けになりたくてそうしています。その絵に合わせようと、それだけを考えています。


―最後に、メンバーそれぞれが叶えたい目標はなんですか?


JN:幸せになっていきたいです。とてつもない目標があるわけではありません。今みたいに笑って、幸せな人生が続けばいいと思います。

JM:今の仕事を、良くやっていきたいです。やっている分野のことで「すごいな」と言われたいんです。自分自身を見たときにも「今日は本当に格好良くやれた。よくやった。」と思えるぐらいに、成長できるといいと思います。

JH:ミックステープを出したいです。今準備中なんです。早く発売したいです。ただ数曲のミックステープではなく、アルバムレベルで準備をしています。個人的には「RMやシュガヒョンもミックステープを出したけど、俺個人のカラーをこめた音楽を出したい」という考えがあります。アメリカや他の国のファンの方々とコミュニケーションもとらなければならないので、外国語の勉強も頑張りたいです。


JK:今年も、来年も、やりたいことがとても多いです。歌やダンスから、曲もうまく書きたいし言語も上達したい。最も最終の目標としては、僕がやろうと言ったことを引き延ばしてゆるく考えるのではなく、実践する人間になりたいです。


V:さまざまな魅力やさまざまな分野で、演技をもっとしてみたいです。写真ももっと勉強してうまく撮ってみたい。歌手として、防弾少年団のメンバーとしてはもっと素敵な人間になりたくて。いろいろな分野で素晴らしい活動をする人間になりたいです。

SG:究極の目標として僕が音楽を辞めるときは「拍手があるうちに去りたい」ということを本当によく考えます。拍手をされている時に去りたいと言いましたが、その時期がまだまだ遠かったら良いなと。音楽をとても長くやってきましたが、今までやってきた時間よりもこれからがもっと長ければいいと思います。現実的に可能かはわかりませんが、拍手があるうちに去りたいということをよく考えています。

RM:LOVE MYSELFが夢です。死ぬ前までに叶えられるかはわかりませんが(笑)