スメラルドの花言葉

防弾少年団に転がりついたアラサー。

花様年華 THE NOTES_ソクジン<13 June YEAR 22> *日本語訳

花様年華 THE NOTES

ソクジン
13 June YEAR 22

の海から戻って来たあと、僕らはみんなひとりだった。

まるで決めておいてあったかのように、僕らは互いに連絡をしなかった。道に残したグラフィティ、明るく灯りを灯したガソリンスタンド、古い建物から聞こえてくるピアノの音だけで互いの存在を推測するに過ぎなかった。

そのたびに、あの夜の残像が幻影のように蘇った。炎がぱちぱちと落ちていくようなテヒョンの瞳、信じられない話を聞いたというように僕を見る視線たち、テヒョンを止めたナムジュンの手、耐えきれずにテヒョンに向かって拳を振り上げた僕。

飛び出していったテヒョンを見つけられずに戻って来た海辺の宿には、誰も残っていなかった。割れたガラスのコップ、固まり始めた血痕、砕けた菓子の欠片だけが数時間前のできごとを悟らせるだけだった。そこに写真が一枚落ちていた。海を背景にひときわ気取った写真の中で、僕らは共にいて、笑っていた。

 
今日も僕は、ガソリンスタンドの前をただ通り過ぎた。いつか誰かにまた会える日が来るだろう。写真の中のようにまた共に笑える日が来るだろう。僕は僕自身ときちんと対面する勇気を出す日が来るんだ。でも今は、まだそのときじゃなかった。今日もあの日のように、湿った風が吹いた。そして次の瞬間、まるで警告のように携帯が鳴った。ルームミラーに吊り下げた写真が揺れた。画面にはホソクの名前が表示されていた。

 

「ヒョン、ジョングギがあの夜、交通事故に遭ったって。」

 

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<メモ>

■ソクジン 13 June YEAR 22 =

6月13日 :バンタンのデビュー日

YEAR 22 : デビュー時のソクジンの年齢

>始まりの日


時系列

・メンバーで海へ行く

・海辺に宿がある

・ある夜、テヒョンが何かを告白する

父親を殺害した or 自殺しようと思っている ?

・信じられない様子のメンバー、ナムジュンはテヒョンを止める。ジンはテヒョンに殴りかかる。

・テヒョンは走り出ていく

・ジンが追うが、テヒョンのことを見つけられない

・戻ってくると、宿では乱闘が起きたかのように荒れ果て誰もいなかった

>RUNのMVにあるグク&ユンギの喧嘩?

(★この夜にジョングクは交通事故に遭う)

・彼らは互いの存在だけを認識しながら、一度も会わずに日が過ぎた

・自分自身と向き合う勇気がないソクジン

>彼らと向き合うことが自分自身と向き合うことになる可能性

彼らは7つの心臓を持つ一人の少年…?

・ホソクから携帯で連絡が来て、ジョングクが交通事故に遭ったことを知る